矯正治療

矯正治療とは

矯正治療とは

健康で文化的な生活を送ることは、現代人の誰もが希望することです。そして私達は、健康であるとともに美しくありたいと願っています。
きれいに並んだ白い歯は美しさの大きな要素です。
 矯正治療とは、上顎と下顎の歯の咬み合わせをよくすることによって、食物をよく咬めるようにすることを目的とした医学です。歯が正しく咬みあわせないと食物はよく咬めません。
その結果、胃や腸などの消化器官の負担を大きくします。
また乱れた歯並びは歯の清掃がよくできませんので、虫歯や歯周病にかかりやすくなります。
さらに悪い歯並びは、顎の正常な発育を妨げる場合もあり、また発音にも関係しますので心理的な負担になることがあります。矯正治療は、このような障害を取り除き、肉体的にも精神的にもあなたの健康を一段と増進させるために行われます。

治療の進め方

矯正医は、不正咬合についての相談を受けた場合、治療に先がけていろいろな検査を行います。それは単に口や歯の状態を見ただけでは診断がつかないからです。行う検査は、通常レントゲン写真、顔や歯の写真、上下の歯のかたをとること、いろいろな計測などです。その後、この資料を検討して治療の進め方、料金、治療期間などをご説明いたします。ここで、矯正治療の進め方について説明しましょう。
 

治療の進め方

抜歯について

抜歯について

治療にあたって

ここで矯正治療を進めるにあたって、ご理解いただきたいことがらがあります。それは、矯正治療のために永久歯を抜く場合があることです。歯の大きさと顎の骨の大きさが明らかに均合わず、通常の歯の数ではどうしても良い咬み合わせや調和のとれた顔かたちを得ることができない場合に抜歯が行われます。

解り易く説明しますと、9人掛けの長椅子に10人の人が座ると、それぞれの人がどうしても窮屈になります。ゆったりと正しい姿勢で座るためにはやはり9人である必要があるのです。これが矯正治療における抜歯の目的です。

つまり、それぞれの顎の大きさにあった理想的な歯の数に調整するとお考え下さい。歯の数を減らすことが、咬む力を弱めたり、身体に害を及ぼすことは決してありません。歯を抜くことは不愉快なことに違いありませんが、矯正治療を進める上でどうしても必要な場合があることをご了承下さい。

アフターケアー

アフターケアー

あともどりをふせぐために

本格的な治療が終って、望んだところに歯が移動し、顔や口もとが改善されても矯正治療は終わりになりません。
なぜならば、一度動かされた歯や顎は、“あともどり”をする傾向があるからです。木を植えたあと、根が完全にしっかりするまで、“ささえ”が必要なように、動かされた歯が新しい場所に落ちつくまで矯正医は観察を続けなければなりません。

また、患者さんはこの期間も簡単な装置を付けることが必要です。これは矯正治療で歯を動かすことと同じ位重要なことなのです。担当医の指示通りに装置を使用しないと、長い期間かけて治療したことがまったく無駄になってしまうことがあります。ただし、この期間の通院はあんまりひんぱんではありあんせん。

これが一連の矯正治療の進め方です。どうぞ矯正治療の目的と治療の進め方をよく理解して下さい。長い治療期間はそれだけあなたの健康を保証しているわけです。

治療前後の比較

治療前後の比較

当院では、治療に先がけていろいろな検査を行います。それは単に口や歯の状態を見ただけでは診断がつかないからです。
 

治療に先立って、十分な検査が必要です

行う検査は通常、レントゲン写真、歯や顔の写真、上下の歯の型をとること、いろいろな計測などです。その後これらの資料を検討して、治療の進め方、料金、治療期間などを説明いたします。

受け口

Before
Before
After
After

出っ歯

Before
Before
After
After

乱抗歯

Before
Before
After
After

開咬

Before
Before
After
After

矯正装置

矯正装置のご案内

いままで、矯正装置は治療中目立ってどうも・・・という方でも、次の2タイプのように、よりファッショナブルに楽しみながら治療に専念することが出来ます。

通常の矯正装置

通常の矯正装置

審美ブランケット

審美ブランケット

透明なブラケットを用いることにより、比較的目立たなくなります。
また、強度・耐久性ともに通常の装置との差はありません。

カラーリング

カラーリング

ワイヤーを止めるゴムをカラーにしてさまざまなバリエーションを楽しめます。
ゴムは毎回別の色に取り替えることができます。

矯正Q&A

歯並びが悪いとどういう影響がありますか?

不正咬合(悪い歯並び)の状態や程度によりその影響は異なります。

A 虫歯や歯肉炎、歯周病の原因となる
歯並びが悪いとよく磨けない部分ができて、虫歯や歯肉の病気になりやすい。

B 咀嚼能率が劣る 
歯が正しく咬みあわないと食物がよく咬めないので、胃や腸の負担が大きくなり健康のためにもよありません。

C 発音に影響を与える 
出っ歯や受け口などの場合、正しくはっきりした発音がしづらいことがあります。あごの骨の成長に影響を与える。

矯正治療はいつ頃から開始したらいいですか?

不正咬合(悪い歯並び)の原因や状態、程度は個人によって全く異なっています。ですから、治療の開始時期も一定ではありません。たとえば上下の顎の骨に大きなズレがあるような受け口や出っ歯は、乳歯の時期から治療が必要と成ることがあります。気づいた時点でなるべく早くご相談されることをおすすめします。

矯正治療は大人になってもできますか、年齢時期はありますか?

矯正治療は子供だけのものと思われがちですが、基本的には大人になってからでも可能です。したがってほとんど年齢制限はないといえるでしょう。

矯正治療の期間と費用はどのくらいですか?

不正咬合の状態や年齢、難易度などによって期間や費用は異なります。部分的な歯の治療の場合は1~2年で治るものもありますが、乱杭歯など歯並び全体を治すものは2~3年を要し、その後、後戻りしないように保定する期間が必要です。また、成長発育に関連する治療(受け口や出っ歯など)は、時として7~8年かかることがあり、気長な治療が要求されます。

どのくらいの間隔で通院するのですか?

装置が入ってからは、だいたい月に1回、多い時期で2回ぐらいが普通です。予約日、予約時期を守ることは早く治ることにつながりますので、必ず守って来院して下さい。

矯正治療中、痛みはありますか、食事は普通にできますか?

装置が入ってから2~3日は歯が浮いたような感じになり、食事の時に咬むと痛むこともありますが、4~5日くらいでなれその後は日常生活にほとんど影響ありません。しかし、固い食べ物や粘着性のあるガムやキャラメルなどは、装置をこわしやすいので避けて下さい。

矯正治療中、虫歯になりやすいことはありませんか?

複雑な矯正装置には歯垢がたまりやすいので、歯の清掃をおこたると虫歯や歯ぐきの病気原因になります。歯磨きをして装置がこわれることはありませんので、教わった方法で今まで以上に磨きましょう。

矯正治療中、スポーツや吹奏楽器は続けられますか?

ほとんどすべての楽器は続けることが可能です。相撲やラグビーのようなぶつかり合うスポーツは口の中を傷つけることがありますので注意が必要ですが、激しいものでなければさしつかえありません。

治療の途中に転居で通院できない時はどのようになりますか?

転勤先付近で矯正科医あるいは大学病院矯正科をご紹介いたします。海外ヘ赴任される場合でも治療の継続は可能ですので、ご安心下さい。